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スーパーライトウェイトバイク“VERTICALE SLR(ヴェルティカーレ SLR)”発表①


遂にゼロ SLRの後継機が登場です。
VERTICALE SLR(ヴェルティカーレ SLR)
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コンセプトは“LIGHTER THAN LIGHT”
重量はMサイズで720g(塗装済)!!!
前作のゼロ SLRはカタログ値で780gなので60gの軽量化です
ウィリエール史上最軽量フレームはリムブレーキモデルで創業110年に記念してデビューしたZero.6の680gです。
当時世界最軽量フレームは極わずかの選手のみが使い積極的に実戦配備はされませんでした。
今回のヴェルティカーレ SLRは世界最高峰レースで戦うプロ選手が信頼できる戦闘力と耐久性を兼ね備えたスーパーライトウェイトバイクです。

マテリアルは東レのトレカT1100/T800/M46JBをメインに使用。
T1100とT800は引張強度に優れた炭素繊維、ざっくり言うと耐久性に優れるがM46JBより変形しやすい。(某ブランドでよく目にするグレードですね)
一方のM46JBは引張弾性率に優れた炭素繊維、ざっくりいうとT1100/T800より耐久性は劣るが変形しにくい。
それを400枚以上の形状のプリプレグで成型しています。
同じ系統モデルのZero.6やZero.7は三菱ケミカルの引張弾性率が非常に高い炭素繊維をメイン採用していました。
今回聞いてきた限りでは初めて(今までは三菱)東レを採用しました。
ここから読み取れるのは世界トップレベルの軽さと剛性を維持しながらも耐久性を保持していること。
更に新たな製法も取り入れており名称は「アクティブモールディングシステム」。
樹脂の硬化過程で特殊な発砲ポリマーを用い、余分な樹脂と積層内のボイド(気泡)を徹底的に除去することが可能になり結果軽量化と剛性アップ、そしてゼロ SLRでも
非常に評価の高かった乗り心地の良さ三位一体となったバイクが完成したとのことです。

今回ウィリエール曰く「フレームの軽量化はもちろんだが付随するパーツの耐久性を保ちつつ軽量化することに一番の心血を注いだ」とのこと。
その結果フレーム(未塗装重量?)+フォーク+シートポスト+ステム一体型ハンドルバーのパッケージ重量は
1419.5gと世界トップクラスの軽さです!!
自転車は様々なパーツの集合体なのは当たり前ですが、近年のフラッグシップモデルは専用シートポストと専用ステム/ハンドルのアッセンブルがスタンダードなので
フレーム単体の重量より専用パーツを含めたパッケージ重量を重視した方が合理的です。

以下に詳細な重量比較を載せています。
市販品の数値を保証するデータではありませんので、あくまで参考値としてご覧ください。
実際いくつか疑問な数値があるのでフレームセットが届いたら(その④くらいの記事?フレームセットの入荷は時間がかかるのでしばらく先になりますが・・・)
実測してみます。
一番はフレーム重量。
645gと記載されていますが、公称値は720g。
横欄に“RTP”と意味不明な追記がされていて、この数値は塗装無しの値なのかなと思っています。
差が72gなので塗装重量としてあり得る話かなと・・・。
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ツッコミどころはありますが、ウィリエールがこんなスペックデータを用意してきたのは初めてでこういったものを見ると非常にワクワクするので今後もぜひ続けてほしいです。

某月のミーティングで
完成車があったのでMサイズのデュラエース/ミケのクレオスRD36ホイールを計測すると6.5kgでした。軽っ!!!!!!

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その昔、ウィリエールのチェント1 スーパーレッジェーラのLサイズをベースに、スーレコ、ギッフェルシュトルム、グラビタスブレーキを
アッセンブルした時で6.4kgだったのでこんなにも簡単に6kg台前半に迫る値を出せるようなった時代に驚きです。
しかもディスクブレーキなので当時の下りでオーバーヒートしたホイールをケアしながら走る気苦労が必要ないのは非常に大きいです。

レースの世界ではUCI規定の6.8kgがあるの間違いなくウェイトを取り付けなくてはいけないです。
「ならそこまで軽いバイク開発する必要ある?」とこの間まで思っていました。
ただ、好きなところにウェイトをつけれるので(規定ないですよね?)選手のクセや走り方(シッティングを多用する人・ダンシングを多用する人)・好みで重心の微妙な調整ができるのでもしかしてそれを狙っている???との考えが浮かんできました。
実際はどうなのかわかりませんが、ホビーライダーの私にとっては少しでも軽いバイクを開発してくれるのは非常にありがたいです。



ここからカラーラインナップの紹介。
相変わらずウィリエールらしい素晴らしいセンスです。
※市販品は色味など予告なく変更する場合もありますのでご了承ください。


まずはトップでも出ているグルパマFDJカラー。
コチラは受注発注カラーです。
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フィランテ SLRのFDJカラー同様パールホワイトをメインに彩られているようです。

ただし、ツールドフランスは次のスペシャルペイントで参戦するとのこと。
非常にかっこいいですがこのカラーは選手専用で販売されません。カッコいいのに・・・。
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ヴェルティカーレ SLRもスーパーソニカ SLR同様にSilverstone Sports Engineering Hubで検証したようです。


続いてはアスタナカザフスタン(!?)カラー。
まさかのブルー系からグリーン系への変更で大変驚きです。
コチラも受注発注カラーです。
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ここからはレギュラーカラーラインナップ。まずはマットブラック/ラマート
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ベースはマットブラックとグロスブラックでペイントしてウィリエールのコーポレートカラーのラマート(メタリックな銅色)でラインを描いています。
マットブラック部分も艶消し黒を塗装しているわけではなく、マットクリアだけを塗装しているようなので地のカーボン柄が見えます。
ということは一つ一つ微妙にパターンが異なるプレミアム感を満喫できますね。
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ダウンチューブなどのロゴはヘアライン加工に近いポリッシュカラー+コーポレートカラーの「ラマート」を組み合わせた
往年の名車であるル・ロアを彷彿させる名車カラーx最先端スーパーバイクを融合させた一台です。
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続いてはレッド。
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今では様々なブランドでラインナップされているヴェルベットレッドですが、元々自転車業界ではフィランテ SLRで初採用してブームになりました。(自動車業界ではマツダのレッドと同色?酷似?しています)
最先端スーパーバイクxブームを巻き起こしたヴェルベットレッドの一台です。
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BB周りもマッチョなボリュームはなくスタイリッシュです。
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次の記事ではフレームの特徴や恐ろしいほど肉抜きされたアクセサリーなどの紹介、新型一体型ハンドルバーの紹介です。

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<選手コメント>
「ヴェルティカーレ SLRは厳しいクライミング区間で鋭く反応するように設計されていてダンシング時も素晴らしい瞬発性を備えている。これは非常に重要なことです。プロ選手は自分のバイクを完全に信頼する必要があります。
山岳ステージに最高なバイクです。ツール・ド・フランスを通して私の最高のパートナーとなるでしょう。
山岳ステージが待ち遠しい。」

- David Gaudu (GroupamaFDJ) -




「ヴェルティカーレ SLRは素晴らしいバイク。クライマーである私にとっては最高のバイクです。フィランテ SLRよりも軽く、クライミングが始まると本当によく反応します。このバイクのおかげでMercan'Tour Classic Alpesで優勝できました。
レース前に自宅で少し乗ったがすぐに気に入りました。良いバイクの資質をすべて備えています。ダンシングしているときや加速しているときに素晴らしい推進力を感じられます。」

- Lenny Martinez (GroupamaFDJ) -



「ウィリエールトリエスティーナはとても速くて軽いバイクを作ってくれました。とても軽く山岳ステージに最高で私に最適なバイクです。新しいハンドルバー(Vバー)は安定性を保ちながらダウンヒルでもバイクを細かくコントロールできます。
安定性・グリップ・エアロダイナミクスに優れていると感じれます。すべてのコーナーでバイクを完全にコントロールできる剛性と軽さを感じます。新しいヴェルティカーレ SLRは本当に気に入っています。素晴らしいマシンで余分なものは何もない。このバイクにとても満足しています。」

- Harold Tejada (Astana Qazaqstan) -



<補足>
このモデルはイタリアにてメディアキャンプが開催され日本からはシクロワイアードさんが参加してくれていますので
そちらの記事もぜひご覧ください。


<雑談>
個人的にメチャクチャライバル視している新型〇〇〇ですが塗装済みフレーム重量690gだと思っていたのですが本国サイトを見ていたらどうも未塗装の値なのかな?

本国サイト特集ページの表に「Frame Paint」欄があるので塗装済みのフレーム重量で746gということ?
とするとヴェルティカーレ SLRの未塗装重量(と勝手に思ってる)648g(最初の表の数値)の方が軽いかな?
〇〇〇の場合はISPフレーム(ただこのタイプはほぼ共通してサドルクランプ部が重い(泣))なので価格含め半端ない超スペックですし、
頂点には〇〇〇〇〇S〇Dや塗装済で600gを切っている王者(と一人で勝手に思ってる):〇〇〇〇が君臨しているので世界No.1とは謳えませんが。
ただ、ツールを走っているバイクというカテゴリーでは世界No.1かも????



by hattorisports4 | 2024-08-20 15:47 | ウィリエール・トリエスティーナ
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