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スーパーライトウェイトバイク“VERTICALE SLR(ヴェルティカーレ SLR)”発表②

その①はこちら

 このヴェルティカーレ SLRはデザイン的に突出したものはなく画像だけだとゼロ SLRとそう違いがありません。
が、実物をみて驚きました。
細いのです。
ゼロ SLRの初見時も大分細いフレームデザインだな~と思っていましたが、更に細いスマートなフレームデザインへと変貌を遂げています。
特にリアのマウント台座付近は削ぎ落としが顕著でした。
ただフォーカスした写真を撮り忘れてしまってました・・・。
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CGだとこんな具合です。
従来の台座は径が一定の円柱型ですが、ヴェルティカーレ SLRは真ん中が窪んだ古代西洋建築の柱みたいになっています。
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奥のホワイトのフィランテ SLRと比較するとスルー周りもかなりシェイプされています。
ただし、スルー規格はマビックのスピードリリースを採用しているもののフレームエンドは切り欠きが設けられていません。
一般的なスルーを完全に取り外さないとホイール脱着ができない仕様になりました。
これは軽量化を優先させたためフレーム強度を確保しなくてはいけないためとのこと。
ちなみ周りの白いのはグリスです。
抜いてみるとたっぷりと塗布されていました。
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また、ゼロ SLRには存在したシートステー間のブリッジも取り除かれた点も大きな変更点です。
横からでは一切わからない箇所ですが。
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タイヤクリアランスは32mmなので今年のクラシックで少し話題になった30mm幅にも対応できています。
ただ、最近はリムの更なるワイド化が顕著なので32c表記のタイヤをアッセンブルするとリム次第では実測幅が32mmを超えてしまい、フレームと接触する可能性も考えられるので注意は必要です。

シートポストも細くなっています。
より新円に近づいた専用の楕円形状になっています。
スタンダードはセットバック-15mmですが、アップチャージオプションでセットバック0mmも選択できるようです。
ただ0mmタイプは間違いなく生産は遅くなり入荷時期は全くの未定です。
また専用リアライトを取り付けれるマウントが新たに設けられていて、今までのウィリエールにないくらいユーザーフレンドリーな考えが
取り入れられています。
これをベースにしてゼッケンプレートなど取り付けできないかな~と悪だくみを考えています。
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シートポストのエキスパンダーはトップチューブの下側からアクセスできるようにバージョンアップされており
汗などが侵入しにくいようになりました。
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FD台座は再燃している1xのトレンドに対応するためパージ可能になっております。
「究極のクライミングバイクを作るために極力パーツを削ぎ落としたい」
「見た目・操作ともにシンプルで今までと違ったロードバイクにしたい」
などのコンセプトをお持ちの方には刺さるのではないでしょうか。
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驚いたのがウィリエール初の純正ダイレクトマウントハンガーを発売することに。
ヴェルティカーレ SLRは新型のエンド形状になっているので、ダイレクトタイプが既存モデルに対応することはないでしょう。
オプション品なのでいつ発売さるか不明ですが楽しみなパーツです。
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ヘッド周りにもアップデートがされていてフォーク型部分の強度を増して且軽くしています。
どうやらフォークの肩部分をボリュームアップさせているみたいです。
ただ外観上は特に変化はみえない(プロトタイプだから?ゼロ SLRを横に並べたら違いが見えるかも?)ので内部構造か製造工程をアップグレードしているのでしょう。
個人的にはブレーキホースの出口の位置が変わっているのが非常に大きいです。
メカニック的には従来のブレーキホースの出口は先端が出口端によく引っかかって苦労したことが何回もあるので、それが改善される可能性があります。
余談ですが、小さなミーティングルームで持参した工具を使ってヴェルティカーレ SLRを鼻息を荒くしながら分解して観察していたら本社のセールスマネージャーに「サンプル品なんだから分解するな!!」とめっちゃ怒られました(笑)。
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ジオメトリーについて
ゼロ SLRと比較してリーチについてはXS,Sは若干短くなっていて、M~は若干長く設計されています。
スタックについては全体的に高くなっていて、フィランテ SLRに近い数値になっています。
H(BBセンター~シートチューブ上端までの長さ)もフィランテ SLRと同じ設計になっています。
この辺りはグルパマFDJのフィードバックも交えながら開発していったようです。
更にはウィリエールは特別アピールしていませんが風洞施設でデータを取っている画像もあるのでエアロ効果も考慮されているようです。
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スルーアクスルはマビックのスピードリリースからイタリアンブランドのミケ製のスペシャルアクスルに変更されています。
肉抜き具合が凄まじいです。内からも外からもギリギリまで削られています。
Made in Italy.
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重量比較
ミケ製スペシャルスルーアクスル F:27.5g,R:36.5g
スピードリリース(レバー無し) F:31g,R:42g

9g(12%)程の軽量化です。
前後で約31gの超軽量スルーアクスルのオーバーファストには全く敵いませんが、現状オーバーファストにはウィリエール対応のモデルは
存在しないので軽さで選ぶならミケ製一択です。

ちなみにネジ規格はスピードリリースと同じなので例えば
「レバー付きのスピードリリースを使いたい」
人はスピードリリースを購入して変更も可能です。

思ったより長くなったのでその③で新型ハンドルVバーと完成車に付属する新型ホイール:ミケ クレオスRDについて紹介します。



<余談>
ミケ製のセラミックスピード製セラミックベアリング搭載のプレスフィットBBも置いてありました。
左右のシェルがネジで連結できるようになっていました(ウィッシュボーンやプラクシスと似た構造)
「凄くいいじゃん!!」と思いながら手に取ると重たい・・・。
惜しい!!
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by hattorisports4 | 2024-06-25 23:02 | ウィリエール・トリエスティーナ
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