遂にウィリエールにもアルミのオールロードが誕生です。
ブレンタ 久々に日本オリジナル企画の新型モデルです。 レーシンググラベル(グラベルもロードレースもこなせちゃうカテゴリー)のレイブ SLRのDNAを受け継いだ入門機を作りたい!!という構想からスタートしました。 そこから完成するまで約3年かかりました(その際おきたトラブル記事はこちら) 当初はモデル名も「レイブ AL」という案をウィリエールに提案しましたが様々な事情があり却下され最終的にウィリエールに縁のある「ブレンタ」に決定しました。 ブレンタとはイタリア北部に流れる川でウィリエール創業の地:バッサーノデルグラッパも経由している縁の深い名前なのです。 ちなみにカーボンモデルのガルダはイタリア最大の湖:ガルダ湖が由来です。 カラーはブラック/ホワイト(画像はSサイズ)、ブラック/イエロー(画像はXSサイズ)、ブラック/ブルー(画像はXXSサイズ)の3カラーです。 フレームサイズはXXSからXS, S , M, L, XLと6サイズ展開。 (ジオメトリー表のバイク画像は他モデルなのでご注意ください) このバイクの最大の特徴はタイヤクリアランス。 なんと40mmまで対応します。 それでいてチェーンステーは427mmとアルミフレームとしてはグラベルバイクより短く、純ロードよりは長くなっています。 俊敏性を求めるため、最初は現在より10mmほど長くて「短くしてくれ~」とオーダーしました。 「タイヤクリアランスは少し狭くなってもいいからもっと短く!!」と更にオーダーしましたが「これ以上は設計上無理!!」と言われてしまいました。 というのもBB付近のチェーンステーに補強のブリッジが入っているのでそれが関係しているかと。 40mmまで対応していて427mmのチェーンステー長はアルミバイクとしてはなかなかに良いバランスがとれたんじゃないかと考えています。 カタログ完成車はロードバイクの軽快な走りを優先した28mmサイズのタイヤをアッセンブルしています。 これを 「街中を走るからスピードよりも安定感を優先させたい」 「近所に未舗装路がいっぱいあって冒険に行ってみたい」 など用途に応じて幅広いカスタマイズが可能となっております。 ちなみに ・ブラック/ホワイトにはミシュラン・POWER ADVENTURE TLR36mm ・ブラック/イエローにはパナレーサー・GRAVEL KING 38mm ・ブラック/ブルーにはアリスン・ALLURE 28mm(カタログ標準スペック完成車) をアッセンブルして撮影しました。 フレーム重量は1540g、フォーク重量は445g。 正直言って決して軽量ではなく、リムブレーキモデルのモンテ4の方が圧倒的に軽量です。 XSサイズのブレンタは1510g、一方でモンテ4のXSサイズは1307g。 フレームだけで200gも差があります。 ただモンテ4は軽量ですがタイヤクリアランスは25mmです。 リムブレーキはキャリパーブレーキの特性上これ以上はクリアランスが広げれなく、ディスクブレーキは自由な設計が可能になりました。 個人的にはディスクブレーキシステムはブレーキの性能うんぬんよりタイヤサイズの拡張が一番大きく重要なトピックだと思っています。 ロードバイク本来の軽い走りが持ち味のレーシーなコストパフォーマンスに優れたバイクが欲しい方はモンテ4。 リムブレーキの開発は終焉を迎えていますが、逆に言えばリムブレーキは開発しつくされた完成の域に達したシステムです。 主な消耗品パーツはシマノもしばらくは供給してくれるはずです。 最新のディスクブレーキシステムを搭載し用途に合わせたタイヤサイズのチョイスが魅力のコストパフォーマンスに優れたブレンタ。 ・タイヤクリアランスが大きい→タイヤサイズのみならずカラーリングやトレッドパターンも選択肢が広がる ・フロントディレーラーはバンドで固定するタイプなので1xで組んだ時もスタイリッシュな外観に(これはモンテ4も共通) ・ヘッドチューブ周りのケーブル類は外装式→ハンドリングが軽い ホース類のダメージが少ないのでメンテナンス頻度が少なくなりやすい ステムなど汎用規格なので好きなパーツにアップグレードしやすい ダウンチューブ部は内装式なので外観にも注力 ・注意点としてDi2には対応していません。 バイクに何に重点を置いて選ぶかは千差万別なので目的にあったバイクをお求めください~。 <余談> 「入門機でもより精度の高いバイクを提供したい!」との思いからディスクブレーキの取り付け部分の台座を切削する25万円ほどするイタリア製工具を (せっかくなので全モデルにも使えるようにカーボン用の替え刃も購入) 比較的入手しやすく少し安価のメジャーな某ブランドは個人的に大嫌いなので却下・・・。 あそこの製品が評価されているのが一切理解できません。 更にボトムブラケットはねじ切りのJISタイプなのでタップとフェイスカットを行ったうえでパーツを取り付けていきます。
by hattorisports4
| 2024-10-04 11:27
| ウィリエール・トリエスティーナ
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